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執筆者の写真OL工場長

フィッシュレザーの製造工程

更新日:4 日前

こんにちは。

工場長(自称)の坂本です。


前回のブログでは簡単に「フィッシュレザーとは何か」をお話しさせていただきましたが今回は「フィッシュレザーの製造工程」の話をさせていただこうかと思ってます。


先に言っておきますが、今回は簡単にフィッシュレザーの工程を知ってもらう為の説明をしようと思っています。

今後、各工程を深堀りしたブログを公開しますので「期待外れ」だと思わないようにお願いいたします・・・


製造ドラム


フィッシュレザーの製造工程


まず始めにフィッシュレザーの製造工程を簡単に説明させてください。

フィッシュレザー製造工程

写真のように下準備~塗装まで6工程あるんですね。

フィッシュレザーが6工程を経て完成するまでに、「約1ヶ月」かかります。

「そんなにかかるの!?」と思った、そこのあなた!詳しくは後ほど説明しますね。

それではまずは、下準備工程からお話しさせていただきます。


0.下準備


下準備工程とは簡単に言えば原皮調達ですね。

Ocean Leatherユーザーさんも知っている人が少ないと思うんですが、フィッシュレザー工場の裏に弊社代表のお父さんが経営する「興洋フリーズ株式会社」という水産加工場があるんです。

興洋フリーズ株式会社

魚の取り扱い魚種も多くて、ふるさと納税の返礼品として高知県では有名なカツオのたたきも取り扱っています。

気になる方は見てください。興洋フリーズ株式会社ホームページ


フィッシュレザーの原皮は、水産加工場で加工する時に出てくる「廃棄される魚の皮」を使用しています。

かっこよく言うと「サスティナブル」「アップサイクル」ですかね・・・

Ocean Leatherの強みは水産加工場があることによって、安定的に原皮が供給できるとこですね。次は、肉削ぎ工程をお話しさせていただいたきます。


1.肉削ぎ

肉削ぎ済みの皮の解凍

原皮解凍


肉削ぎ中の風景

肉削ぎ


写真のように原皮を真空パックに入れて冷凍保存しているので、解凍してから皮の余分な身を削ぎ落としていきます。

ここが1番しんどい所で、地道に手作業で1枚1枚肉削ぎをします。

時には700枚も肉削ぎするんですが、2人でしても2日ぐらいかかります・・・

次は脱脂工程の説明です。


2.脱脂


2連ドラム

脱脂は、皮の脂を除去する工程ですね。

ドラムと言われる機械で1日2回水替えして約1週間~10日程脱脂をします。

何故ここまで時間をかけるかというと、皮の脂をしっかりと除去してやらないと、次の鞣しの工程に影響したり染色時に油ジミが出て綺麗に染色できないんですよね・・・

その他、前回のブログで魚臭さは脂が原因だと話したんですが、その目的もあります。

次は、鞣し工程の説明です。


3.鞣し


鞣し

鞣しの工程は簡単に言うと防腐処理され、皮から革へ変化する工程ですね。

鞣しは、種類が何個かあって、Ocean Leatherでは植物タンニン鞣しで製造しています。

ドラムの中に皮とタンニン剤を入れて約1週間鞣します。

鞣しが終わると乾燥させて保存します。

次は、染色工程の説明です。


4.染色


染色ドラム

染色は、革に色を染める工程ですね。

何で染色しているかと言うと、染料と呼ばれる服とかを染める色がついた粉末状の染料で染めてます。

染料1色で染めたり、何色か混ぜて染めたりと染料さえあれば色んな色を出すとこができるんです。

染色もかなり奥が深いんですが、今回はこれぐらいに・・・

次は、塗装の工程です。


5.塗装


コーティング

塗装は、染色後の革にコーティング剤を塗布する工程です。

車と一緒で色を付けた後にコーティングを施すことによって、革の上に保護膜ができて汚れにくくしたり革の耐久性をあげたりするんですね。

これも人の手で1枚1枚丁寧に仕上げています。

本音を言うと1番最初とか最後に要所要所大事だけどしんどい工程があり何度も「こんなことやってられるかと」思った事が多々あります・・・


以上が、簡単になりますがフィッシュレザーの製造工程になります。

本当は、もっと詳しく書きたいんですが自分の気持ちを抑えて短くしたほうなので今後、各工程を深掘りした驚くようなブログを更新させていきます。

次回もお楽しみに~














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